ウフルIoTイノベーションセンター

future of IoTIoTの必要性と起こる未来

Vol.02「IoTへの取り組みが必要とされる背景」

その2:データの爆発と活用

データが爆発的に増加する時代が到来している。(EMCが2013年に試算した”Digital Universe”プロジェクトによると2013年には4.4ZB(ゼタバイト:テラバイトの10の9乗倍)であった全世界の年間デジタルデータ総出量は2年ごとに倍増し続け、2020年には10倍の規模となる44ZBとなると試算されている。もはやどの程度のデータが年間で創出されているのか、我々には想像がつかないボリュームである。

デジタルの世界では発生するデータ量が試算可能になることがわかっている。たとえば動き回る車の一例としてBMW7シリーズでは1時間で1テラバイトのデータを生成することが試算できている。一方で大規模なオフショアの製油所では1日に数テラバイトのデータ量を生成することがわかっている。車がたった1時間で1テラバイト生成することを考えるとモビリティのあるものはそれだけで位置情報や環境把握情報などが激増するためデータ量が多くなりがちだ。モビリティの最たるものでは航空機があるが、1日総フライト数25000便のエアラインが送出するデータの1日の総量は、実に数ペタバイト(ペタバイトはTB:テラバイトの1000倍)におよぶと言われている。

それらの様々なデータを足し合わせて行くと、1日あたり2エクサバイト(エクサバイトはPB:ペタバイトの1000倍)のデータが世界中で生成されていると言われているが、実は我々人間がそれを活用できているのはその中のわずか5%に過ぎないのだ。(SOURCE:シスコシステムズ)残りのデータは全て捨ててしまっているということだ。

データには分析して我々が気づいていなかったような示唆を得られる有意義なものとそうでないものとに分かれるが、後者は捨てても良いとして、前者については実時間の中で経験できることが限られている以上、何らかの示唆を得て、成功した・失敗した理由を知りたい、さらにうまく行くためにはどうすれば良いのか学びたいと考えるのはきわめて当然の流れであろう。

言わば、データが経験であり、知見であり、学びの師であり、自らを写す鏡とも言えるのではないだろうか。このデータに関しては、使えてないばかりか、我々人間がキャプチャできていないか、さらに悪いことにまだ見えていない・把握できていないこともまだまだ数多いのが実態であろう。このデータの収集・分析・フィードバックの一連の流れを実現するための取り組みこそが、IoTの基本的な考え方となる。様々な機械の動作の様子、設備の稼働状況、人の動きなどをデータとして吸い上げて見える化し、過去データや他企業のデータと比較・分析し、ビジネスや私たちの生活に役に立てて行くことこそが望まれる方向性なのだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Page Top